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【医師監修】男性の妊活に必要なことを徹底解剖!不妊治療のやり方も伝授! |ママデビュー編集部

男性
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記事監修:高橋 孝幸(産婦人科医)

高橋 孝幸(産婦人科医)
産婦人科専門医。慶應義塾大学医学部産婦人科学教室に入局後、慶應義塾大学医学部付属病院足利赤十字病院太田記念病院に勤務。現在は慶應義塾大学医学部博士課程に在籍し、研究に従事。
【保有資格】医師免許、日本産科婦人科学会専門医、日本医師認定産業医等

ひと昔前は、「妊活」とは、女性が主体となり妊娠についての知識や自身の状況を把握するといった意味合いで広く用いられた用語でした。また、「不妊」も、 女性による原因が多いと考えられていました。しかし、昨今では、不妊治療の原因として「男性因子」によるものも数多く分かってきており、また不妊の原因が女性にあるとしても不妊治療に対して男性が積極的に取り組めるようになってきました。
男性の妊活にはどのようなものがあるのでしょうか。まとめてみました。

男性の精子の量が40年間で半減しているという事実

2017年、欧州ヒト生殖医学会の学術誌が、次の様なデータを全国に発表しました。同誌によると、欧州の男性の精子数が40年間で半減したというのです。しかも、これは欧州だけの話ではなく、我々が住む日本でも起きていることだというのです。
あるクリニック【病院ではなくてクリニックですか?】で、日本人男性の5人に1人の割合で、世界保健機構(WHO)が定める精子数や精子運動率の基準を下回っていることが報告されました。

さらに、自然妊娠には、「精子濃度」、「精子運動率」、「総精子数」、「精液量」が基準を満たしていることが条件とされています。しかし、これに関しても、WHOが定める基準を下回っている男性が、4人に1人の割合で存在していることが明らかになったのです。
これらの結果を踏まえると、不妊で悩む夫婦のうち、約半数が男性側に何らかの原因があり、不妊になっているということが分かります。

海が見える風呂でくつろぐ男性

加齢と共に精子の量は減っていく

女性の加齢における卵子数の減少、妊娠する確率が低下するのと同様のことが男性にも言えるのです。
一般的に20代で約1.88億あった精子は、30代前半では1.5億に、30代後半では1.4億、さらに40代以降には1億にまで減少します。このように、年齢とともに精子の量は減り、さらに、精子のDNAの損傷率も高くなることが報告されています。

精子の状態を良くする方法

①禁煙

喫煙が生殖機能に及ぼす影響は、過去に様々な論文で取り上げられています。そのため、不妊治療を行っている若しくは考えている男性で、今現在喫煙されている方は、まずは一度禁煙を試みてください。
喫煙には様々な弊害がありますが、勃起不全の原因にもなる非常に恐ろしいものです。また、喫煙が原因で、精子形成にも影響を及ぼす可能性があります。
喫煙をしている男性は、男性不妊の原因になりやすいですし、受精に成功したとしても、赤ちゃんが流産や先天性疾患にかかる確率が上昇する傾向にあります。【参考文献を載せてください】
たばこ

②下着はトランクス

下着は締め付けられるブリーフよりも、風遠しの良い下着を履くことをオススメします。精子は高温環境下に何時間もいると、機能が衰えてしまうのです。したがって、ブリーフよりもトランクスのほうが、精子の量や運動量の面では良いでしょう。

③サウナに入る際は短時間で

②同様、高温状態が続くと精子の機能が衰えてしまいます。サウナに入ってはいけないということではないので、サウナに入る際は短時間で済ませるようにしましょう。

④ノートパソコンを膝に乗せない

こちらも②、③同様の理由です。ノートパソコンは熱を放出するので、その熱が下半身に伝わってしまい、精子の温度も上がってしまいます。そのことで精子の機能が衰えてしまうので、ノートパソコンを膝に乗せず、なるべく机の上で使うことを心掛けましょう。
パソコンは机の上で作業しよう

⑤禁欲しすぎない

精子の量を減らさないためにと禁欲をしている方もいるかと思います。しかし、実はそれは間違った方法なのです。精子は常に生産されているので、禁欲をしようがしまいが、精子の量は変わりません。

男性の妊活に効果的な食事

妊活をしている方にとって、最も身近で簡単にやりやすい妊活は、食事の改善です。妊活にとって必要なものは、老化を防ぐ役割がある抗酸化作用のある食べ物を多く摂取することです。

抗酸化作用のある食べ物は、
・ナッツ類…落花生、アーモンド、ヘーゼルナッツなど
・野菜…ニラ、モロヘイヤ、ブロッコリー、かぼちゃ、ホウレンソウなど
・果物…あんず、マンゴー、アボカドなど
・魚介類…うなぎ、はまち、ウニなど
・植物油…コーン油、ひまわり油など
これらの食べ物には、抗酸化作用が含まれているので、妊活時には欠かせないものとなっています。しかし、これらだけ摂取していれば良いというわけではありません。妊活においては、栄養をしっかり摂ることも絶対的に必要です。したがって、これらの食べ物を含みつつ、他の栄養素もしっかり摂取可能な食事を心掛けることが、妊活のゴールへの近道なのです。

では、他の栄養素で、最も妊活に効果のあるものは何なのでしょうか。それは、亜鉛です。亜鉛は、男性ホルモンでもあるテストステロンの生成に必ず必要なミネラルです。亜鉛が不足してしまうと、精子の運動率の低下を引き起こし、性欲も低下させてしまうのです。
亜鉛と聞いてもピンときませんよね。では、亜鉛を多く含む食材はどのようなものがあるのでしょうか。

代表的なものでは、牡蠣、豚レバー、にぼし、ホヤなどです。亜鉛は継続摂取することで効果を発揮します。したがって、妊活中は継続して摂取することをオススメしておきたいです。
1日の推奨摂取量は12mgです。また、上限は、40mg~45mgです。上限は守って、ぜひ継続的に亜鉛を摂取してみてください。
栄養素の高い食事

それでも妊娠に至らない場合は?

タイミング療法、食事の徹底、禁煙やトランクス風通しの良い下着を履くことなど、様々なことをお伝えしてきましたが、夫婦で約2年頑張っているにも関わらず、奥様がご懐妊されない場合、不妊を疑う必要性があります。
訪れる受診する病院は、普通の産婦人科でも大丈夫ですが、より精度の高い検査を受けることが可能な、不妊治療専門の病院を受診することをオススメします。不妊治療専門の病院に、最初に足を踏み入れるのにはなかなか勇気が入ります。しかし、普通の産婦人科とは違い、周りも皆さん不妊で悩んでいる方です。同じ境遇の方ばかりが病院にいることになるので、慣れてしまえば不妊治療専門の病院の方が気持ち的に楽だと思います。

不妊の原因を探る不妊検査とは

まず、「精液検査」を行います。一般的には、3日~7日間禁欲をしてから病院へ行きます。院内にあります専用の部屋の中で、マスターベーションをし、専用の容器に精液を入れ、それを病院に提出します。病院によっては、この一連の作業を自宅で行うことも可能です。その場合、精液の質などを調べるため、3時間以内に病院に持っていかなければなりません。

この「精液検査」によって、精液がきちんと機能しているのかを確認します。精液量は1.5cc以上あれば正常といわれており、その運動率は、全精液のうち、40パーセント以上が正常に動いていれば問題ありません。
また、赤ちゃんの奇形とは関係ないのですが、精子にも奇形精子が含まれているのです。精子は量が多いので、奇形精子がある一定の割合で出てきてしまうのです。これは、不妊だからというわけではなく、どの男性にも当てはまるものです。全精液のうち、奇形精子が30パーセント以下であれば問題ないとされています。

「精液検査」の結果によって、今後の治療方針が変わってきます。
「運動精子数」と呼ばれる、精液量×精子濃度×運動率で出されるものの計算結果が2,000万以上であれば「タイミング療法」、1,000万~2,000万であれば「人工授精」、500~1,000万であれば「体外受精」、500万未満であれば「顕微授精」と分かれます。
「タイミング療法」は、女性の生理周期を見て医師と相談し、タイミングを見て性行為を行うことです。男女ともに負担の少ないものとなっています。しかし、数か月試しても結果が得られなかった場合、次のステップに進むことになります。次のステップが「人工授精」です。人工授精とは、精液検査と同じ要領で男性が精液を出します。その精液を、柔らかい管を通して女性の子宮に注入する方法です。こちらも、不妊治療という括りで見ると、比較的男女ともに負担は少ない方法です。
しかし、3回~6回ほど人工授精を挑戦したにも関わらず、妊娠に結びつかない場合は、次のステップである「体外受精胚移植」に方針変換をする可能性があります。体外受精胚移植は、男性は人工授精と同じ方法で精液を出すのですが、女性には侵襲性が出てきます。体外受精では、女性の卵巣に針を刺し、卵子を吸い出します。その吸い出された卵子と精子を体外で受精させ、その受精卵を女性の子宮内に戻す方法です。

不妊検査がしにくい方

しかし、これは全て男性が自ら射精できる人に限られてきます。いわゆる「ED」と呼ばれる勃起障害や射精障害がある男性には、これが出来ません。精巣上体や精巣から、直接精子を採取する方法もあります。それによって人工授精もしくは体外受精を行うことが可能になるのです。
不妊治療と聞くと、少し嫌煙しがちにもなりますが、冒頭でもお伝えしました通り、赤ちゃんの命が誕生する確率は男女共に年々下がってしまいます。夫婦が同い年であれば多少の猶予があるかもしれませんが、年齢差のある夫婦の場合、妊娠率は更に減少してしまうのです。
不妊かも?と思ったら一度不妊治療専門医で見てもらうことをオススメします。

ベビーカー

妊活はふたりで行おう

不妊治療専門の病院に足を運ぶのは勇気がいります。しかし、一歩を踏み出さない限り、解決策は見つかりません。ぜひ、夫婦ふたりで力を合わせて、一緒に妊活をしてみてください。きっと良い結果が訪れますよ。

記事監修:高橋 孝幸(産婦人科医)

高橋 孝幸(産婦人科医)
産婦人科専門医。慶應義塾大学医学部産婦人科学教室に入局後、慶應義塾大学医学部付属病院足利赤十字病院太田記念病院に勤務。現在は慶應義塾大学医学部博士課程に在籍し、研究に従事。
【保有資格】医師免許、日本産科婦人科学会専門医、日本医師認定産業医等

参考文献※1:Tenga Healthcare あなたの精子は大丈夫?? 男の妊活に必須のサプリが登場
参考文献※2:リプロダクションクリニック大阪 男性不妊について
参考文献※3:男女別!妊活におすすめの食事・食べ物
参考文献※4:恵愛生殖医療医院 男性不妊症について 
参考文献※5:Safety of neuraminidase inhibitors against novel influenza A (H1N1) in pregnant and breastfeeding women:Toshihiro Tanaka, et al,CMAJ July 07, 2009 181 (1-2) 55-58;

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ママ デビュー編集部

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