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【医師監修】妊娠中に辛いものはNG?それとも大丈夫?注意点を解説 |ママデビュー編集部

辛い食べ物
Baby & Kids

記事監修:名倉優子(産婦人科医)

妊娠中に辛いものを食べてはダメだと一度は聞いたことがあるかと思います。しかし、普通に食べている妊婦さんもいますよね。実際に、妊娠中に辛いものは一切食べてはいけないのでしょうか。微量であれば大丈夫なのでしょうか。妊娠中に辛いものを食べてはいけないと言われていることの事実を確認してみました。また、食べても良い場合の最適な量もまとめてみました。

妊娠中に辛いものを食べてはダメといわれる理由は?

妊娠をすると、初期のころは悪阻で味覚が変わることもあります。今まで辛いものをあまり食べなかった人が、悪阻によって辛いものを欲する体質に変わってしまうこともあるのです。しかし、妊娠中に辛いものを食べてはいけないという言い伝えもあります。10ヶ月にも及ぶ妊娠中に、辛いものを一切断絶するのは結構つらいものがあります。実際に、妊娠中に辛いものを食べてはいけないのか、その場合の理由を調べてみました。

妊娠中に辛いものは本当にダメなのか?

結論から言うと、妊娠中でも辛いものを食べても大丈夫です。ただ、辛いものを作っている香辛料には、食欲増進効果が入っている為、食べ過ぎには注意が必要です。香辛料に含まれている食欲増進効果によって、食欲が増してしまい、母体の体重増加に繋がるからです。
また、辛いものを食べると必然的に水分摂取量が増えるかと思いますが、これもむくみの原因になりますので、水分を過剰に摂取するほどの辛さの料理は、産後のお楽しみに取っておいたほうが良いでしょう。

妊娠をすると味覚が変わります。これは、妊娠したことによって黄体ホルモンのプロゲステロンの影響によってホルモンバランスが変わるからです。プロゲステロンは、着床をサポートしたり、子宮内膜を厚くしたり、妊婦さんにとって最も重要なホルモンです。
しかしこのプロゲステロンは、妊娠中の胃腸の働きを弱め、胃痛を起こしやすくする作用もあるのです。胃が荒れやすい状態の妊娠中に、胃が荒れやすい辛いものを食べることによって、胃痛や胃もたれを起こしてしまうのです。これが、妊娠中に辛いものを食べてはダメといわれている一番の理由です。

また、辛いものを食べると下痢になりやすくなります。これも、辛いものを食べてはダメと言われている原因のひとつです。
辛いものにはカプサイシンという唐辛子が含まれていますが、このカプサイシンによる強い刺激が胃を傷付け、消化不良を起こして下痢になります。下痢などの消化管運動の亢進は、子宮の収縮を誘発する原因にもなるといわれています。

ちなみに、隣国韓国では、妊婦さんでもキムチを普通に食べています。しかし、韓国人の妊婦さんは、普段から辛いものを食べていて、それに体も慣れている為出来ることです。
妊娠を機に辛いものを欲するようになった妊婦さんは、いくら辛いものを食べても大丈夫だからとはいえ、一気に食べるのではなく、様子を見ながら食べるようにしてください。
辛いもの

妊娠中に辛いものを食べると赤ちゃんに影響は出る?

妊娠中に辛いものは食べても平気だということが分かりました。では、辛いものを食べすぎると、赤ちゃんに影響は出るのでしょうか。
先ほど、妊娠超初期における辛いものを食べる際のリスクをご説明しました。所謂流産です。流産はおおよそ妊娠初期の12週までが最も起こりやすいとされていますが、原因はほとんど胎児側にあります。しかし、実際に流産を経験したお母さん方は、自分に原因があったのではないかと心を痛めるのです。

では、妊娠期全体を見て、辛いものを食べすぎると赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか。
それは妊娠高血圧症候群になってしまうことです。

妊娠高血圧症候群とは?

辛いものには塩分が多く含まれていますが、辛いものを過剰に摂ることによって体内の塩分量が多くなり、妊娠高血圧症候群になってしまうのです。
「妊娠高血圧症候群」は、妊娠20週以降に高血圧のみ発症した場合のことをいいます。妊娠前、および妊娠20週以前に高血圧を認める場合は、「高血圧合併妊娠」といい、妊娠20週以降に、高血圧と蛋白尿を認める場合は「妊娠高血圧腎症」といいます。それだけ、「高血圧」というのは、妊娠期間において危険な状況なのです。
現在、妊娠高血圧症候群に罹る妊婦さんの数は、1~3%だと言われています。女性の社会進出などで、妊娠年齢が高年齢化していることなどが要因です。

妊娠高血圧症候群は、妊娠34週未満に起こると、重症化しやすくとても危険です。赤ちゃんの発育に影響が出て、低体重で生まれてきてしまうこともあります。また、通常出産の後に剥がれる胎盤が、妊娠中に剥がれてしまう「常位胎盤早期剥離」という症状を引き起こす原因にもなります。
更に、妊娠高血圧症候群の症状が重い場合、赤ちゃんの状態が悪くなり、最悪の場合、赤ちゃんがお腹の中で亡くなってしまうケースもあります。妊婦であるお母さんにも、子癇というけいれん発作や、腎臓や肝臓の機能障害、脳出血、HELLP症候群などを引き起こす恐れがあります。
妊婦の女性

HELLP(ヘルプ)症候群とは?

「HELLP(ヘルプ)症候群」とは、主に妊娠高血圧症候群により引き起こされる症状で、母体の生命危機に伴う一連の症候を示す状態のことをいいます。
HELLPは3大徴候の英語の頭文字で
・Hemolytic anemia(溶血性貧血)
・Elevated Liver enzymes(肝免脱酵素上昇)
・Low Platelet count(血小板低下)
をあらわしていますが、このHELLP症候群のあとに子癇(しかん)という、意識喪失、痙攣、視野障害を引き起こす可能性があるとされています。

HELLP症候群の発症が確認された場合、赤ちゃんが未熟児でも、緊急帝王切開を行うことになります。
幸せな妊婦生活、出産、産後を送る為にも、辛いものは適量にしてください。
美しい女性

妊娠中に辛いものを食べる時の注意点

辛いものを食べること自体は良いけれど、食べ方に気を付けて下さいということは理解して頂けましたでしょうか。
では、辛いものを食べる時の注意点についてみていきたいと思います。

辛いものの中でも、比較的甘口に近いものを選んでください。たとえば、市販のカレーは、甘口、中辛、辛口と販売されていると思うのですが、出来るだけ甘口か中辛を選ぶように心がけて下さい。
ちなみに、ハバネロは刺激が強すぎるということから、医師も妊婦さんは食べてはいけない食材として挙げていますので、ご注意ください。

また、妊婦さんの1日の塩分摂取量は7.0グラム/日です。たとえばカレーのレトルトパウチは、1人分で2.6グラムの食塩が含まれています。また、キムチには100グラムで2.2グラムの塩分が含まれています。その他の料理にも塩分は必ずといっていいほど入っているので、塩分摂取量の調整が必要になってきます。

辛いものの中には、食欲を増進させる効果があります。そして、味の濃いものを食べると白米などを食べすぎてしまう傾向にあるかと思います。従って、辛いものの食べ過ぎには注意が必要です。
妊娠中の急激な体重の増加によっても、妊娠高血圧症候群は発症します。
飲みすぎな女性

妊娠中におすすめの辛いものメニュー3選

妊娠中におすすめの辛いものメニューを3つご紹介します。

おすすめ その①:カレー

カレーの中には、食欲増進効果のあるクミン・コリアンダーというものが含まれています。また、辛さや量に気を付けていれば、刺激で胃腸を活発化させ、妊婦さんの大敵でもある便秘を解消してくれる効果も期待できるのです。
また、カレーに入っているサポニンという物質は、糖質や脂質を分解し、燃焼するサポートをしてくれるのです。
カレーはアレンジのしやすいメニューとしても知られています。カレーの定番具材でもある、肉、ジャガイモ、人参、玉ねぎの他にも、トッピングでカボチャや茄子、オクラなどを乗せて野菜たっぷりカレーを作ってみても良いと思います。作り置きも可能なので、体調の良いときに大量に作っておいて、1日1食を2~3日繰り返しても良いですし、冷凍庫で保存して、好きなときに食べることも可能です。
カレー

おすすめ その②: キムチ

キムチというと激辛なイメージがありますが、甘口キムチも販売している時代ですので、ご自身に合った辛さのキムチを選ぶようにしましょう。
キムチは実はヨーグルトのように発酵食品なのです。発酵しているので、乳酸菌がとても豊富に含まれているのです。乳酸菌は腸内で善玉菌を作り出してくれる優れものです。善玉菌が多いと腸内環境が整い、便秘解消にも繋がります。
妊婦さんは便秘になりがちですが、キムチを適量食べることによって、便秘解消にも効果があるのです。
ただ、キムチは塩分があるので、小さな小鉢1皿分くらいに留めておきましょう。寒い時期ですと、キムチ鍋を作って、他の野菜と一緒に食べるのもオススメの食べ方です。
キムチ

おすすめ その③:「くろこしょう にんにく とうがらし」

3つ目は調味料なのですが、「くろこしょう にんにく とうがらし」という食塩不使用の調味料です。辛いものメニューというわけではないのですが、この調味料は、出来上がった野菜炒めなどにサっと一振りするだけで、美味しく食べることの出来る優れものです。しかも、自分の匙加減で辛さが調節できるので、辛いものの好みが異なる家族とでも一緒に食事を楽しむことが可能です。
この「くろこしょう にんにく とうがらし」はAmazonで購入が可能で、内容量は90グラムで、販売価格は540円となっています。ぜひ一度お試しください。
黒胡椒 にんにく 唐辛子

妊婦は辛いものを上手な付き合い方を

辛いものは、体を温める効果があり、適度に摂る分には問題ありません。むしろ、冷えの改善や食欲増進などでメリットとさえ言えるのです。しかし、過剰に摂取してしまうと、母体だけではなく、大事な赤ちゃんにさえ影響を及ぼし兼ねません。最悪の場合、赤ちゃんが死に至ってしまうので、注意が必要です。
辛いものメニューのところでご紹介しました、カレーやキムチ、くろこしょう にんにく とうがらしという調味料を使用して、是非美味しい辛いものを適量食べてください。

記事監修:名倉優子(産婦人科医)

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