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極上の空間の創り方 京都高級旅館『貴船 右源太』

貴船右源太 Foo Tokyo 京都
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京の水源地として古来より水の神様として崇敬を集めている洛北貴船。その貴船に佇む、高級旅館『貴船右源太』を経営される鳥居宏行様に、どのような想いで、どのようにして、世界で認められる旅館を創り上げられたのか。ライフスタイルブランド “Foo Tokyo”を企画・運営する桑原氏に対し、インタビュー形式で語っていただきました。

桑原: 本日は貴重なお時間を頂き、有難うございます。早速なのですが、こちらの右源太はいつ始められたのですか?

右源太 貴船 高級旅館 Foo Tokyo鳥居: 母親が始めて、私が産まれるちょっと前、56年前になります。最初はご飯屋さん、そして川床から始まりました。

桑原: 先代はどういうコンセプトを考えられていたのでしょう?

貴船 右源太 京都鳥居: 先代が右源太を創った時は、それどころじゃなかったと思います。私の家計は先祖代々、貴船神社の神官を務めてきましたが、昔から楽ではなかった。領地拡大を目指す上賀茂神社と貴船神社が争っていたこともあり、何百年もの間攻めてこられていたようです。その後江戸時代に江戸で裁判があり、そこで負け、上賀茂神社の末社になってしまう。ただ、明治の時に、貴船神社が独立を許されたものの、そのタイミングで先祖は社家を首になってしまいました。その後、林業で生計を立て、父親も林業をしていましたが、母親がしていた飲食が軌道に乗り、私が小学生ぐらいのときに、それが本業になりました。

桑原: なるほど。となると、今の右源太の形になったのはいつからなのでしょうか?また、コンセプトは鳥居さんが決められたのですか?

鳥居: 私が代を受け継いだ後、2004年ぐらいにリニューアルをして、旅館も今の形になりました。コンセプトも私が考えましたね。
母親が早くに亡くなったので、割と自由にやらせてもらえました。

右源太 貴船 京都 Foo Tokyo桑原: どのようにコンセプトを着想されたのでしょう?

鳥居: 実はね、湯布院みたいにしたいな、と思ったんです。当時の由布院というのは今のように有名になる前でしたが、それでもすごいなと感じていました。ギャラリーが有って、オトナな観光、そんな形に憧れていました。特に、亀の井別荘さん。あそこにも天井桟敷というカフェがあって、鍵屋というギャラリーがある。右源太でも93年からギャラリーを開いたし、2000年にカフェをオープンさせた。湯布院みたいな趣がある観光地になればな、そういう想いがあった。実は、旅館は一番最後に創ったのです。

当時、バリにアマンダリという高級リゾートホテルができてすぐの頃で、世界にはすごいリゾートを創る人がいるんだなと。一棟一棟独立していて、そしてちゃんとバリの文化を生かした造りになっていました。部屋は2階建てになっていて、1階に露天風呂と居間、2階に上がると寝室とかが有ってね、こういう造りすごく素敵だなぁと。いつか自分で造るんだったらこういうのを創りたいなというのがあって。

桑原: バリのアマンダリから着想を得られたのですね。

鳥居: そう。ただ僕の場合は、当時あった施設を潰して一から作り直すことはできないし、部屋を沢山作ることもできないし。限られた資源の中で今の形を作り上げた。和室と洋室を1室ずつにしたのも、ジョージナカシマっていうすっごく素敵な家具が有って、それを置きたいから、それに合う部屋を和と洋でそれぞれ創ったのです。

貴船右源太, Foo Tokyo, 京都桑原: やはり旅館づくり、場づくりにおいて、鳥居さんの信念というか、想いというか、そういったものが土台として有るのですね。

鳥居: すべては成り行きなんですよね(笑)湯布院を知るのも成り行き、バリのアマンダリを知ったのも偶然。

桑原: ただ、京都の人って一般的に言われているのが、排他的というか独自というか。ただ、鳥居さんは外からでも良いものは取り入れていこうと。

鳥居: たぶん京都って排他的とかそうではなくって、実は良いものは京都流にアレンジしてどんどん取り入れていってると思うよ。見てると、みんなそうだと思う。

桑原: その中でも頭一つ飛び出るのってどういうことなのでしょう?

鳥居: いや、それもたまたま。危なっかしいよ(笑)

桑原: 話は少し変わるのですが、鳥居さんはコスメも作られてギャラリーで販売されてます。これはどのような流れだったのでしょうか?

貴船 コスメ 右源太鳥居: それも成り行きでね、旅館でエステをやる、というのもバリのアマンダリからの着想で。そこでオリジナルのコスメを使おう、と。しかも、ここ貴船は水の神様だし、その特別な水も使えるんじゃないかと。どこかから水を持ってくるのではなく、ここにある水、ここにある良いものを使って、それを体験していただきたい、お客様をもてなす、そういう想いでね。
それが通じたのか、香港などの海外からも引き合いが来るようになって。世界で欲しがる人が居るんやなぁ、こうやって伝わっていくんだなぁと。

桑原: 最近はNYやロンドンにも出張されているんですよね?旅館さんでそこまでやっていらっしゃる方ってあまりいらっしゃらないかと。

京都 右源太 貴船鳥居: 今はシリコンバレーのど真ん中に置かれていますね。僕にとったら、旅館業はまだやって日が浅く、新しい。その前は何百年も神主業をやってきたし。だからコスメも、その成り行きの中で産まれてきたものだし、狙ったわけでもなく、全ては流れの中で事業を興してきたにすぎないし、外れてるとも思わないし。流れの中で身をゆだねて、ここ貴船にあるものを使って、表現してきただけ。

イチから車を造ろうとか、ロケットを造ろうとか、そんな感覚でイチから旅館を創ろうとか、そんな事全く思ってなくって。ここにあるもので、『必要とされるもの』、『これを創ったら喜んでもらえるかもしれないもの』を創りたい。そういう気持ちの中で旅館やコスメが産まれてきました。

桑原: ここ右源太に来て下さるお客様に対して、鳥居さんとして、どのようにおもてなしを表現されているのでしょうか?

右源太 貴船 京都 高級旅館鳥居: やはり、世界に行けば行くほど、ここ貴船という場所が特別な場所なんだ、そういう気持ちになります。水の神様でもあるし、レイキの発祥の場所でもあるし、相当特別な場所。貴船神社って、大地の「氣」が「生」まれる「根」源という意味で「氣生根(きふね)」、パワースポットとしても有名です。

そういう特別感を、最大限お客様に感じてもらえるよう、そういう場づくり、空間づくりをしてます。例えばですが、客室の2階に露天風呂があるのですが、3階部分はできる限り天窓を取っていて、光が通って「氣」を感じて頂けるよう、そんな造りにしています。

今治タオル 貴船 露天風呂 右源太桑原: 最後になるのですが、何故このFoo Tokyoというブランドを信頼していただき、使っていただくことができたのでしょうか?正直ベースで聞きたく。

鳥居: やっぱりね、目の付け所が良かったんだと思うよ。うちでも今治タオル買ってたし、それにロゴがついてて良いしね。あと、世界にブランドを出していく、っていうところに共感したね。僕がやってることと一緒。いま右源太に泊まられる方の7割ぐらいは外国の方々だし。

たぶんね、旅館って結局寝てもらう場所だから、こだわってるナイトウェアって興味あるもんね。僕も良いものをセレクトして置いているんだけど、やっぱり『癒しに特化してそれでいて国産』、だけじゃなくって、やっぱりどういうブランドにしたいか、どういうコンセプトか、ブランドの根っこに共感できるものを使いたいよね。

正直、タオルはどこが創ってもそんなに変わらんと思う。だから、それなんやったら、本気で癒しの事を考えて、本気で創ってる人が想い込めてつくってる、そういうものを使いたいね。

桑原: 有難いお言葉です。引き続き、宜しくお願い致します。本日は誠に、ありがとうございました。

右源太 旅館 Foo Tokyo====================================
貴船 右源太 基本情報
〒601-1112 京都府左京区鞍馬貴船町76 TEL:075-741-2146
貴船 右源太URL:http://www.ugenta.co.jp/
KIFUNECOSMETICS URL:https://www.kifune-cosmetics.com/
■京都駅から車で約45分
■地下鉄烏丸線「国際会館」駅から車で約20分
■名神東・南ICから車で約60分
■叡山電鉄「出町柳」駅から約27分「貴船口駅」下車
「貴船口駅」から「右源太」まで無料送迎バスを運行しております。
※叡山電車に乗られる際にご連絡ください。
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右源太 貴船 Foo Tokyo 旅館

Foo Style Magazine編集部

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